02. 親戚所有の空き家がある。親戚が動い てくれないのでどうにかしてほしい。
相談者は70代男性。
近くに親戚の家があり、数年前に空き家になってから自分が管理していました。
所有者は遠方に住んでいて何もしないので、売って手放してほしいと望んでいます。
不動産屋さんにも行政にも、所有者からの依頼でないと受けられないと断られ、
相談にいらっしやいました。
相談者の願いは「とにかく処分してほしい」ことと
「費用は所有者に請求してほしい」です。
相談者と所有者が違う場合、調査しても所有者が「売らない」と言ったら
売却できないので、先に相談者から課題整理サービス料をお支払いいただきました。
物件を調査します。
築古ですが、小ぶりな家です。
雨漏りがなく、ほっとしました。
雨漏りがあると修繕しなくてはならないため、売却額が下がる傾向があります。
デメリットがありました。
物件に面する道が狭いです。
駐車場がありません。
ガス設備は入れ替えが必要です。
家財品もほどほどに残っていました。
予想される売却額と費用を算出し、提案書を作成しました。
その提案書を親戚に送り、電話で説明します。
相談者様からも推していただき、売却の意思を取り付けました。
すぐ、仲介の活動を始めます。
買ってくれそうな方に声をかけたところ、すぐに買い手が見つかりました。
あまり条件のよい物件ではなかったため、価格がかなり低めだったこと、
雨漏りがなく、リフォーム費用が抑えられることが功を奏しました。
相談者様がかかった費用は0円でした。
課題整理サービス料は、後日所有者様がお返ししました。
所有者様にかかった費用は
・空き家課題整理サービス料
・家財品処分料
・仲介手数料
・相談者様が支払っていた固定資産税1年分
実質マイナスになってしまいましたが、
家財品がなければ、プラスで売却できたと思います。
今回の相談者様、初回相談時に費用はご自分で持つとおっしゃっいました。
ご自身で親戚に電話したり提案書を郵送したりと、自ら行動もしてくださいました。
大変サポートし甲斐のある、とても良い人でした。
このような場合、所有者様が私を信用してくださるかが大きな課題となります。
提案書を作り、状況を説明し、相談者様の近くの司法書士を探して依頼をするなど、
相談者様の不安が残らないよう、ひとつずつ丁寧に進めていきました。
結果としては所有者様は、一度も現地に来ることなく解決となりました。
遠方の方とのやりとりは、手間が増えるし共通認識をとるのが大変です。
ご返信などは早くにいただけると大変助かります。
「親戚の家を売りたい」という相談はこれから増えることが予想されます。
所有者の承諾が得られなければ売れません。
また、見えない課題も見つけて解決する必要があります。
ナカムラは、課題解決に特化したサービスをご提供いたします。