相談者は60代女性。
ご実家を相続したが、不動産屋さんにも空き家バンクにも断られ、
困っている状況でした。
空き家になってからおよそ1年。
定期的に掃除と管理をされていたのでキレイな状態でした。
ただ、タンスと布団がたくさん残っていて、それらの処分も悩まれていました。
◆相談時の状況
農村エリアの大きな家です。
雪もある程度積もるため、納屋もあります。
最大のネックが、一人暮らししていた高齢父の事故防止のため、
風呂を無くしてしまっていました。
(ベニヤ板などで塞ぐに留めていたらよかったのですが、
当時はそれが最善と思ったそうです)
課題調査にとりかかりました。
すでにない建物の登記あり、滅失登記の必要があります。
建物が過去に改築されていて、変更登記の必要もあります。
未登記の建物がありますが、これはそのままに。
地目が農地のままで宅地化されている土地があります。
農業委員会への届け出が必要です。
◆ご提案&解決方法
登記上の課題は費用をかけ、行政書士、家屋調査士に依頼することにしました。
家財品は、古物商に売れるものは売り、
市の粗大ごみ回収などを利用して、ご自身で処分しました。
残った家財品はそのままで売りに出すことにしました。
◆仲介で売却
古くて大きい建物は、一般住宅の需要があまりありません。
「自然の中で暮らしたいんです」と県外の方から問い合わせがあるたびに
「除雪機がないと難しいエリアですよ」
「草刈り機も必要ですよ」と伝えていました。
田舎暮らしに憧れている方は、勉強不足だな~と感じる方が多いです。
夢を語るばかりの方にはお説教してしまったこともありました。
移住してきて1~2年で居なくなり、荒れていく所は少なくありません。
賃貸住宅紹介するから、お試し移住してみては?と促しました。
売る気がないのかと思われるようなことをしていますが、
ちゃんと分かったうえで、購入してくださる方がでてきました。
「倉庫として使いつつ、ある程度お金と時間をかけて手直ししていきます。
雪と草刈り大丈夫です!」
築90年の家は、相談を受けてから売却までおよそ1年かかりましたが、
活用してくださる方に渡すことができました。
◆相談者様がかかった費用
・空き家情報収取・課題解決サービス費用
・行政書士費用
・家屋調査士費用
・不動産売買仲介手数料
合計約50万円
相談者様には「心の重荷がとれて、本当に嬉しい!頼んでよかったです!」と喜んでいただきました。
長年売買されていない不動産は、課題が複数あることが多いです。
測量したときや、相続したときに課題整理をするチャンスがあるはずなのですが、
細かなサポートをしてくれる人がいないため、解決されずに過ぎていきます。
専門家の方はとにかくお忙しいので、そこまで手が回りません。
不動産のお悩みをお持ちの方の手助けに特化した「課題解決サービス」を
どうぞご利用ください。
できましたら、建物を壊す前にご相談くださいね。